こんにちは、
教える靴屋さん、コジマです?
皆さん、スニーカー好きですか?
最近では、スニーカーブームも相まって、人気TV番組なんかでも、「スニーカー芸人」なんてので特集されていたりしてますね。
いまや、街履きの定番。
必ず一人1足はもっているスニーカー、嫌いな人なんていませんよね。
でも、スニーカーのお手入れをしている人はまだまだ少ないように感じます。
――ビジネスシューズ(革靴)のお手入れはこまめにやるのに、スニーカーのお手入れはやったことがない。どうやってすればいいのか分からない。
そんな人も多いようです。
スニーカーが洗えるって本当?
これは、良く聞かれる質問の1つです。
結論から言うと、洗えます!
ですが、いくつか問題があるのです、。
これがスニーカーのお手入れを難しいと思わせている要因の1つです。
では、どんな問題があるのか、1つずつみていきましょう。
理由1.スニーカーは複数の素材で作られている
スニーカーは、革靴と違い、アッパーが複数の素材(メッシュ・革・スエード(裏革)・布(キャンバスなど)・合皮など様々)を使って構成されているため、
素材ごとに異なったお手入れをしなければならないのです。
こんな、部分ごとに分けたお手入れなんて、面倒くさいことこの上ないですよね。
理由2.水に強い設計ではない
元々、ほとんどの靴は接着剤を用いてアッパーとソールをくっ付けているので、
水に強い設計ではありません。
水に漬けたりしてしまうと、接着剤が弱まってしまうためです。
理由3.色落ちしてしまう可能性がある
強力なクリーナーを使って洗ってしまうと、汚れだけでなく、
元々の靴の色まで落ちてしまう可能性があります。
ビジネスシューズのように、黒単色で作られている革靴であれば、色を補色することは比較的簡単ですが、
スニーカーのようにいろんな色で作られていたり、淡い色で作られている靴の場合は、
色落ちしてしまった時、補色することはほぼ不可能です。
スニーカーには、これを使おう!
上記に挙げてきたように、スニーカーには、洗うのが難しい要素がいくつもあります。
これらを網羅した商品があります。
スエードとメッシュ、スエードと合皮、メッシュと合皮、など、異素材を組み合わせて作られているスニーカーに使える、万能クリーナー。
ムース状に泡が出て、シュワシュワと発泡することで、汚れを浮き上がらせます。
10~15秒ほどで汚れが浮き上がる仕組みです。
個人的な使用感では、発泡はもっと長い間続きますので、少し30~1分ほど浮き上がるのを待ってみてもいいのかもしれません。
その方がよく汚れが落ちるような気がします。
逆に、発泡が終わるまで待ってしまうと、せっかく浮き上がった汚れが
また沈んでしまうような感じですので、発泡が終わらないうちに汚れても良い布で泡ごと汚れをふき取りましょう。
使用感は上のスニーカークリーナーと同じです。
ムース状の泡が発泡して汚れを浮き上がらせます。
しかし、こちらはメッシュなど異素材には対応してませんので、あくまでスエード素材にのみ、有効となります。
素材が限定されている分、クリーナーとしての効力はスニーカークリーナーよりも少し強い感じです。
どちらにせよ、落としたい汚れが、単なる汚れではなく、擦り傷にしみこんでしまったような汚れであったり、
頑固な油汚れであったりすると、完璧には汚れが落ちないこともありますので、クリーナーをつかった後に、補色したり、という次の段階のお手入れが必用になってきます。
水で洗えるクリーナーもあります
実は、みずで洗えるタイプのモノもあります。
こちらは、シャンプー剤のみ。
洗うための、スポンジや、しつこい汚れ用の、靴用消しゴムも一緒に入ったモノがこちら。
シャンプー剤があっても、洗うスポンジはないよ…ほかに買ってくるのは面倒…
という人にはもってこいです。
レザーにも使える、皮革用柔軟剤を使用しているので、水で洗っても革が硬くならず、ごわつきません。
桶かたらいのような、靴が半分以上(できれば丸々全部)漬けられる程度のバケツや容器を用意し、
程よくアッパーを濡らしていきながら泡立てて洗います。
通常、汚れた部分をただ濡らして洗うだけでは、汚れは落ちず、変に硬く固まってしまいます。
皮革柔軟剤が入っているからこそ、元通りに柔らかくしあがるんですね~。
白いスニーカー専用クリーナー
白いスニーカー用もあります。
これちらは、レザーと書いてありますが、合成皮革にもご使用いただけます。
――同じ様な容器に入っているけど、上のシャンプーと何が違うの?僕も最初そうおもいました。
まず、大きな違いとしては、こちらは水を使いません!
そして、汚れを落とすだけではなく「黄ばみを目立たなく抑える」効果があるのです!スゴイ?!
以前、僕も白いスニーカー(コンバース ジャックパーセル)を洗ったことがありましたが、どこから出てきたのか、黄ばみが出て、それはいくら洗っても落ちませんでした。
落とそうと思っていた汚れはおちたのですが、
その内側からでてくる黄ばみのせいで新たな汚れができてしまいました。
これは、コンバースに限らずどんな靴にも起こりえる黄ばみ問題ですが、これこそ、靴の接着剤の黄ばみなのです。
これを抑えてくれるというのだから驚き。
どのぐらいの効果があるか、今度使ってみようと思います。
一度黄ばんでしまったスニーカーにも効果はあるのか…気になるところです。
みなさん、ぜひ、お気に入りのスニーカーをお手入れして、
いつもきれいな状態で履いて上げてくださいね♪