【古い靴を履く前に】壊れる前にチェックすべきポイントと応急処置の方法

皆さん、こんにちは?

教える靴屋さん、コジマです。

皆さんは、靴がボロボロになってしまったことはありますか?

ちょうど、こんな具合にです。

ボロボロというのは、傷や汚れで汚いというレベルではなく、履けないほどボロッボロな状態です。

表面の合成皮革はひび割れ、靴底はまるで水に漬けたクッキーのように手で崩せる…

接着は剥がれ、もう、見るも無残な状態に…

自分はなったことがなくても、そうなってしまった人を見たことがある人もいるかもしれません。

そうなってしまった人は口をそろえて「全然履いてない靴なのに…」と言います。

どうしてそうなってしまうのでしょうか?

原因は、ザックリいうと1つです。

☞靴の「寿命」なのです。

合成皮革の寿命、靴底のモールドの寿命、接着剤の寿命。

それぞれ多少の寿命の違いはあるとしても、一つの靴として作られたのですから、遅かれ早かれダメになってきます。

靴は、通常、風通しの良い場所で保管して、高すぎない温度に一定に保っておくのが一番良いとされています。

なぜなら、先に挙げたような靴の素材は、湿気と熱に弱いからなんですね。

「全然履いていない靴」ということは、下駄箱の端でずっと眠っていたか、はたまた靴の箱に入った状態でいたか、風通しが悪い状態で熱がこもるような環境だと、寿命は短くなるのです。

靴も人間と一緒で、適度に面倒を見て、かわいがってあげないとダメなんですね~?

こうしてボロボロに崩れてしまうのは、もう壊れる寸前だったということでしょう。

そんな状態なところに、

体重がかかり、曲げ伸ばしをして、そこからひび割れていくという原理なので、

歩き始めてから、少し経たないとボロボロにならないのです。

怖いですね…?

ですから、今後古い靴を履こうと思った時には、ぜひ、入念にチェックをして、なるべく近場で履くようにしてみてください。

特に気を付けてほしいのは登山靴

登山の途中で靴が壊れてしまって、下山できなくなったとか、ケガしてしまったとか、

最悪の場合、滑落して命を落としかねませんので、ぜひ、ぶっつけ本番に履くのではなく、前の日に履いてみるなどして、入念に入念に、念には念を入れてチェックしてください。

ちなみに、登山靴の寿命はメーカーや製法により異なりますので一概には言えませんが、不安な方は買ってから2、3年以上たった靴では登山しないようにした方が良いと思います。

数万円の登山靴をケチって命を落としたら、シャレになりませんので!

みなさま、どうぞお気をつけください。

新しい靴でも、壊れてしまうことがある!?

新しい靴でも、夏の日の車の中(高温な場所)に放置してしまったり、雨に濡れた状態で生乾きなまま靴箱にしまってしまったりなど、

くつの寿命を早めるようなことをしてしまうと、簡単に壊れてしまう場合も少なくありません。

また、新しい靴と思っているだけで、買った時点ですでに新古品であった場合などには、素材の寿命は短くなってしまっていると思われます。

こんな落とし穴があったとは…って感じですよね。

普段に履く分には大丈夫でも、ランニングや登山など、大きな負荷が靴にかかる運動に使いたい方は注意して見た方が良いかもしれません。

もし出かけた先で靴が壊れてしまったら【応急処置】

転ばぬ先の杖という言葉がありますが、

壊れるかも…と思って代わりの靴をもって歩くのは大変だと思います。

もちろん、もしものことを考えてとはいえ、歩く行程の近くに靴屋を確認することも、

――そんなことやってられないよ! なんて声が聞こえてきそうです。

ですので、オススメの応急処置グッズを紹介したいとおもいます。

その名も、ダクトテープ!!

T-Rexダクトテープがまるで恐竜の王者ティラノサウルスのように最強だとか! | GIGAMEN ギガメン

元々は、エアコンや換気扇などのダクトを補修したり、補強したりするためにつくられたこのテープ。

だから「ダクト」テープなのですね。

これは、商品名でもありますが総称ですので、いろんな会社から出ています。

超強力なガムテープだと思って下さい。

どのくらい強力かというと…大人の男性ですら剥がすのがものすごく大変な程?!

小さくロール状にして持ち運ぶと、普段でも持ち運びが楽になりますよ。

キャンパーの方などは、ライターの周りに巻き付けて持ち運んでいる方もいるとか。

野外活動で有名なボーイスカウトでは、

様々な状況に対応できるように、「備えよ常に」という言葉を教訓にしているらしいです。

私たちも、うっかり大変なことにならないように、常に備えていたいですね。

ではでは、今回はこの辺で♪