こんにちは?
教える靴屋さん、コジマです。
自分が小さい頃どのぐらいのスピードで足が大きくなっているか、覚えている人はほとんどいないと思います。
学校で身体計測される訳ではなく、靴が小さくなったから新しい靴に変えるという繰り返し。
決まった時期に一斉に足が伸びる、というわけではないので、定期的に何月になると買い替えるということもありません。
では、どのように足の健康を守っていけばいいのでしょうか。
詳しく説明していきます。
子どもの足は、どのくらいのスピードで大きくなるのか?
子どもの足は、基本的に身体の成長と比例して成長していきます。
子どもは、小さい頃の方が早く大きくなりますよね。足も同じです。
ザックリ言うと、
小学校に入る前ぐらいまで:3か月ぐらいで5mm成長する
小学校に入るぐらいから:半年ぐらいで5mm成長する
と言われています。
注意すべきは、これはあくまで「平均的には」という話で、個人差が必ずあります!
この個人差は意外と大きく、1年間まったく伸びないという人がいたり、
3か月で1cm成長してしまったという人がいたり。
このように、意外とこまめに買わなければいけないので、出費が大きくなってしまい、
もうちょっと我慢して~?
なんて言葉がママさんたちからよく聞こえてきます。
子どもは小さな靴をガマンできるのか?
結論から言うと、子どもたちは我慢しているつもりはありません。
しかし、足に合わないサイズを履いている訳ですから、足自体には負荷がかかり、ガマンしてしまっている場合がほとんどです。
子どものころは、自分の足の隅々まで意識をいきわたらせることは発達段階的に大変難しく、
・何のために自分は靴を履いているのか?
・正しく靴を履かなければどうなってしまうのか?
なんてことは、まったく考えられません。
――そもそも、靴ってなに??なんか無理やり履かされてるけど…
みたいに感じている子がほとんどです。
ですから、足の成長から靴が小さくなってきても、
ーーなんか窮屈だなぁ…
ぐらいにしか思っていない場合が多いのです。
知らず知らずのうちに無理してしまっているんですね。
ガマンしすぎるとどうなってしまう?
成長途中の子供の足は、
骨も軟骨も柔らかく、変幻自在に曲がってしまいます。
しかし、曲がったまま靴の中で足が固定されていたら…
そう考えるととても怖いですよね。
《間違ったサイズを履いて起こる、足のトラブル》
第一段階 歩き方がおかしくなる
…大股に歩けない(小股でちょこちょこ歩きになる)、よく転ぶ、元気に遊ぶことを嫌う
第二段階 爪の変形(生え変わって元に戻る場合もある)
…爪が割れる、爪の色が変色する、変な形に変形する
第三段階 骨格の変形(治らない場合が多い)
…外反母趾になる、内反小趾になる、ハンマートーになる
【結論】子どもの足はすごいスピードで大きくなる
成長の段階で無意識のうちに無理をさせてしまうと、
「病気」として認められるレベルにまで悪化してしまうことがわかっています。
基本的に足は靴に隠れて、見えない状態です。
子どもの足は、自分の足ではありませんので、しっかりと定期的に足の状態を見てあげて、
サイズが合っているかどうかを確認してあげましょう。
――気付いたら、靴の中で、指をグー✊?にして履いていた…なんてのは、結構よくあることなのです。
(子どもの成長に悪影響を与える大変危険な状態です)
また、足は縦に伸びるだけでなく、幅が広くなったり、甲が高くなったりと、3方向に成長していきます。
場合によっては、長さよりも幅に合わせて買わなければいけないこともありますので、
お子様の足と、商品1つ1つの特性をよく理解した上で買うようにしましょう。
ではでは、お子さまの健やかな成長を願って、今回はこの辺で。